融資が通りやすいホームページとは?信頼性を高めるWEB戦略を解説
目次
- 融資審査における「信頼性」とは?
- 書類だけではなく「実態」を確認される時代
- ホームページ=企業の顔として評価対象に
- 信頼性の高いホームページの特徴とは?
- 1. 会社情報が明確に掲載されている
- 2. 実績やお客様の声・事例がある
- 3. セキュリティ・技術面の整備
- 4. 更新されている“動きのある”サイト
- ホームページが融資に与える好影響とは?
- 事業計画書との整合性が取れる
- 金融機関もインターネットで下調べする
- 実態が可視化されることで「安心材料」に
- 信頼されるホームページを作る際のポイント
- 1. 「誰のための、どんな会社か?」を明確に伝える
- 2. 代表者の顔やストーリーを載せる
- 3. 資金調達後も活かせる構成にしておく
- ホームページが「信用力」を作る時代へ
創業時や事業拡大時の「資金調達」において、銀行や日本政策金融公庫からの融資をスムーズに通すために必要な要素とは何でしょうか?
多くの方が「事業計画書」や「資金繰り表」といった“書類”に注目しがちですが、実は近年、企業のホームページも審査の判断材料として重要視されつつあります。
この記事では、融資の審査に通りやすくなる「信頼性の高いホームページ」の条件や事例、そして中小企業・個人事業主でも実践できるWEB戦略について詳しく解説します。
融資審査における「信頼性」とは?
書類だけではなく「実態」を確認される時代
金融機関が企業へ融資を行う際、事業計画書や損益予測といった書面だけでなく、実際に「どんな事業をしているか」「誰に向けて何を提供しているのか」といった“リアルな実態”を把握しようとします。
その際に活用されるのが、企業のホームページやSNSです。
ホームページ=企業の顔として評価対象に
特に日本政策金融公庫では、創業融資時に「広告・宣伝」の計画項目があり、WEBサイトの有無や発信内容が間接的に評価されるケースもあります。
また、審査官が会社名をGoogleで検索し、ホームページの有無や内容をチェックしているという事例も実際に報告されています。
つまり、「信頼感のあるWEBサイトを整えておくこと」が、融資審査においてマイナスにならないどころか、プラスに働く可能性があるのです。
信頼性の高いホームページの特徴とは?
では、「この会社は信用できる」と思ってもらえるホームページには、どのような特徴があるのでしょうか?
1. 会社情報が明確に掲載されている
- 代表挨拶・会社概要(所在地・法人番号)
- 設立年・沿革・事業内容
- 連絡先・アクセス情報
これらが明確に記載されていると、「実態のある会社」という印象を与えられます。逆に、情報が曖昧だったり、所在地が書かれていない場合は疑念を持たれる可能性があります。
2. 実績やお客様の声・事例がある
- 過去の納品実績、導入事例
- 顧客の声、インタビュー記事
- 写真付きのポートフォリオなど
特に創業直後でも、モニター提供や試験的導入などの実績を掲載するだけで、信頼性がぐっと上がります。
3. セキュリティ・技術面の整備
- 独自ドメイン(例:www.◯◯.com)
- 常時SSL化(https://)
- スマホ対応(レスポンシブデザイン)
これらの要素があることで、「ちゃんとした会社が運営しているサイト」という印象になります。
4. 更新されている“動きのある”サイト
- ブログやお知らせの更新履歴がある
- 新着情報が3年以上止まっていない
- 季節や事業の動きに合わせたリニューアルや文言調整
金融機関は「継続的に運営されている=事業も継続的に行っている」と捉えます。更新が止まっているWEBサイトは、逆にマイナス評価につながることも。
ホームページが融資に与える好影響とは?
事業計画書との整合性が取れる
事業計画書に「Webマーケティングを軸に新規顧客を獲得します」と書いているのに、ホームページがない・更新されていない状態では、言っていることとやっていることが一致していない印象を与えてしまいます。
逆に、「ここまでしっかり準備しているんだな」と思わせるWEBサイトがあれば、事業計画の信頼性が増し、審査を後押しします。
金融機関もインターネットで下調べする
今や、審査担当者もネットで「◯◯株式会社」などと検索し、企業の活動実態を調べる時代です。
その際に、検索結果に出てくる自社サイトの内容が貧弱だと、印象が悪くなる可能性もあります。
見出しやファーストビューで、何の会社で、何を提供しているのかが即座に伝わるような構成を意識しましょう。
実態が可視化されることで「安心材料」に
金融機関は、「貸したお金がきちんと返ってくるか?」を重視します。
ホームページ上に、
- どんなビジネスモデルか
- どんな顧客層を対象にしているか
- 他社との違いや競合優位性は?
といった情報が可視化されていれば、それだけで融資判断の材料となる“安心要素”が増えるのです。
信頼されるホームページを作る際のポイント
1. 「誰のための、どんな会社か?」を明確に伝える
抽象的な表現よりも、「◯◯業界の△△向けに□□を提供している会社です」といったように、事業の骨格を明確に伝える構成が大切です。
2. 代表者の顔やストーリーを載せる
顔が見えるホームページは、それだけで安心感を与えます。
- 代表者写真
- 起業ストーリー
- 想い・理念
これらを含めることで、金融機関だけでなく、顧客や採用候補者にも好印象を与えることができます。
3. 資金調達後も活かせる構成にしておく
融資が通ることが目的ではありません。その後の売上拡大、信用獲得に繋げていくためにも、お問い合わせ・資料請求・採用など、ビジネスの基盤となるページ構成にしておくことが重要です。
ホームページが「信用力」を作る時代へ
ホームページは、単なる名刺代わりのツールではなく、**“企業の信用力を可視化するメディア”**です。
- 金融機関は、あなたのWEBサイトを見ている
- 信頼感のある構成とデザインは、審査にプラス評価
- 創業融資や助成金の申請時にも、WEB整備が好影響を与える
だからこそ、融資を受けたいタイミングでこそ「信頼性あるホームページ」を整備すべきなのです。